実家の空き家管理はどうする?(その2)遠距離介護の実家を、生前贈与で名義変更した話

実家の空き家管理の続編、その2 です。

 

前回(その1)は、

・実家の処分についての父の意向
・地元の不動産事情

について書きました。

内容はコチラ

『実家の空き家管理をどうする?遠距離介護で考えておくべき3つの事』

 

今回は、実家の家土地を、
生前贈与で私の名義に変更した話について書きたいと思います。

 

【なぜ死後相続を待たず生前贈与で名義を変えたのか?遠距離介護だから考えたコト】

 

前回記事で書いたとおり、
実家の評価額は、笑ってしまうほど安かったです。

メリットデメリットを
いろいろ考え結果、
最終的に私が選んだ対処方法は、

「生前贈与という形で、名義を私のものに変えておく」

という事でした。

ちなみに、生前贈与とは、

”亡くなった人の財産を法律に定められる順位に基づき継承する「相続」とは異なり、生前贈与は、贈与者(財産を贈与する人)が生存しているうちに、贈与者が亡くなった後に相続されるだろう財産を受贈者(財産を受ける人)へ無償で譲るものを意味します。”

です。

 

生前贈与のためにかかった金額は、
トータルで約23万円(消費込み)です。

費用の内訳はザックリ以下のとおりです。

①相続税 ¥0
(相続時精算課税制度の活用で2500万円以下は¥0)

②税金と役所の費用 ¥82140
登録免許税(固定資産評価額の2%)
印紙税
登録事項証明書など

③司法書士事務所の報酬額 ¥23486

③不動産取得税 約¥120000

 

ちょっと残念なのは、
売却時は上物(家)¥0なのに、

生前贈与の税金の対象となる固定資産評価額は、
”上物(家)+土地”であるという点。

リアルな不動産相場と、税金計算の元になる評価額は違うということです。
まぁ、仕方ないですけど・・・(^◇^;)

 

なぜ、死後相続を待たずに、生前贈与にしたのか?

一つ目の理由は、

「管理がラクなるメリットのほうが、金銭的なデメリット上回った」
から。

 

二つ目の理由は、

「父が認知症で判断能力がなくなる可能性が高かった」

からです。

 

実家の名義が私に変われば、
修理、管理、賃貸、売却、
その全てを私の一存で実行する事が出来るようになります。

これにより、
親の家の管理が格段にやりやすくなります。
そして、
遠距離介護ゆえの心労が劇的に軽減されます。

遠距離介護だと、
親の書類一つ準備するのも、一苦労です。

その一連の作業を、
親を経由せずに出来るようになっただけで、
面倒くささや心労が格段に軽減されました。

”面倒くさい”という言葉は、
よくないですね。
でも、あえて、使わせて頂きます(苦笑)
正直な気持ちだからです。

親子の意思がはっきりしている以上、
生前贈与で名義を変えるか、死後相続まで待つかは、
それほど問題ないのではないかと私は思っています。

”モノ”である家そのものに気持ちや労力をを注ぐよりも、
親の介護そのもに、親へのケアに、気持ちも労力も使いたい!

そう思ったからです。

息子娘にだって、時間も体力も有限です。

優先順位は大事です。

そんな事をあれこれ考えて、
生前贈与で名義変更する事にしました。

 

【司法書士事務所に依頼してよかったこと】

 

手続きは、地元の司法書士事務所に依頼しました。

手続きにかかる報酬額は想像していたより安かったです。
(¥23486)

・書類作成
・登記(登記する事務所は実家のある島にはない)

これらを自分で実行する手間や、
事務所や役所までのトータルの交通費を考えると、

依頼したほうがダンゼン便利です。

こんなに安いのは五島列島価格なのかな?
とか、
10年前だから?
とも思い、
少し調べてみましたが、
司法書士さんの報酬を含むパック料金で5万円くらいからのようです。
パック料金って・・・(笑)

でも、心配するほど高いわけでもないようです。

で、実際に司法書士さんに依頼してみてわかったのですが、

名義変更にあたり、
本人(父)の意思確認のインタビューがありました。

司法書士さんが、
実際に父のところへ来られ、

「娘さんに家の名義を変えますか?」

とインタビューされました。

父は、
「はい、娘に家をやります」
と答えたわけですが(^◇^;)

・認知症がないか?(判断能力があるか?)
・子供に騙されたり脅されたりしていないか?

などを確認しているのだろうと思います。

私としては、むしろ好都合でした。

なぜなら、
親戚に、

「親が元気なうちから親の財産を自分のモノにするなんて」

と、まるで私が財産を横取りするみたいに批判されていたからです。

そのこともあって、
自分で書類手続きをするよりは、
司法書士事務所を間に入って頂いたほうがよかったのです。

司法書士さんのインタビューにより、
第三者の前で父が意思をはっきり伝えてくれた事で、
証人が1人増えたみたいで、なぜだかほっとしました。

それにしても、

なんで親戚に批判されないといけないのだろう???
と、ちょっと悲しくなりました・・・・。

 

【死後相続と生前贈与のコスト比較】

 

もしも、

生前贈与ではなく、死後相続を選んだ場合、

我が家が支払う税金はトータル4万円程度で済んだはずです。

・登録免許税が大幅ディスカウント
(固定資産評価額の0.2%)
・不動産取得税はかからない
(¥0)

になるからです。

生前贈与23万円 VS 死後相続4万円

23万円ー4万円=19万円

 

死後相続の方が19万円もおトクです。

もしも、ご自分だったら、

「19万円も損した!」
と思いますか?

それとも、

「19万円で煩わしさから解放された!」
と思いますか?

実は、
片道1200㎞の超遠距離介護をしていた私の1回の帰省費用は、
最低でも10万円でした。
手続きのために往復するなんて、考えただけでとブルーになります。

なので、

私の場合は、明らかに、

「19万円で煩わしさから解放された!」

でした。

私の例は、
実家の評価額が安いからこその結論だと思います。

でも、

私と同じように、
実家が、土地の安い田舎にあり、
なおかつ老朽化している家の管理で、
悩まれている方もるのではないでしょうか?

一度、評価額を調べて検討してみては如何でしょう?

情報として知っておくと、漠然とした不安が軽減され、
心構えが出来てきます。

 

【生前贈与にしてよかったと思う理由】

コスト的には、死後相続の方が有利ですが、
私は、今でも生前贈与にしてよかったと思っています。

父が他界したのは、
家の名義を私に変更してから10年も経過した後でした。
死後相続を待っていたら、
10年間もの間、
父名義の家の管理に四苦八苦していただろうと思います。

その10年の間に、

・雨漏りを含む大規模修繕をする
・賃貸として貸し出す

他にも、家に関して諸々のいろんな出来事がありました。

もしも名義が父のままだったらと想像すると、
考えただけでウンザリします。

名義を変更しておいた事で、
父を経由しなくてすむようになり、
事務作業がとてもスムーズでした。

また、
10年の間に、父の認知症も進みました。
そうなってからでは、生前贈与も家族信託もできません。

後見人制度という方法もありますが、
これはこれで、かなりの手間がかかりますし、
ランニングコストも掛かります。

1200㎞を往復するコストや、手続きの手間を考えると、
トータル的に考えて、
死後相続と比較した19万円の差額は、
むしろ安いとさえ感じています。

 

【生前贈与にした事で父が安心してくれた】

生前贈与にしてよかった最大のメリット。

それは、父が安心してくれたコトです!!!

父は、自分の建てた家がとても自慢でした。
認知症になってからも、
ヘルパーさんを捕まえては、家の自慢をするくらい。

片田舎の、老朽化した、庭もない小さな一戸建て。

そんな家でも、
父にとっては、いつまでも自慢のマイホームだったのだと思います。

父の判断能力があるうちに、名義を私に変えた事で、
父はとても喜んでいました。

「ちえこが家を見てくれるから安心。ちえこの好きなようにしてよかたい。
あぁ、よかった!これで心配ない・・・。」

と。

父自身も、
自分が老いるにつれて家の管理が心配だったのだと思います。

家族によって事情は様々です。

私は生前贈与を選択しましが、
家などの不動産に関しては、死後相続するのが一般的だろうと思います。

親の家の管理にかける手間と、手続きの手間、
心理的負担、かかるコスト、親族の意見。

それをトータルで考えて、
ベストな選択をしていくとよいと思います。

しつこいですが、
介護は情報戦です。

そして、親の判断能力のあるうちに、
親自身の意思をしっかりきいておく事が大事です。

 

今後も、続編として、

 

・実家を賃貸にした話
・実家の維持にかかる費用
・親が施設に入っている間の実家のメンテナンス

 

などについて、順次書いていきたいと思います。

 

遠距離介護だって大丈夫!なんとかなりますよo(^▽^)o

 

遠距離介護のケアミーツ  Chie

 

 

「遠距離介護をもっとラクに!」

娘息子の応援団\(^o^)/

遠距離介護のケアミーツ

トップぺージ

横浜川崎で展開中です。

↓  ↓  ↓  ↓  ↓

ケアミーツバナー

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です