老親が施設に入って一安心。
でも、その後、
頭を悩ませるのは空き家の管理です。
遠距離介護の場合、ちょくちょく見に行くことができないので、
なんとか対策を考えるしかありません。
「親の家をどうすうるか?」
という問題は、
私にとっても大きな悩みでした。
私が実際にどうやって空き家の管理をしていったのか?
今回は、
空き家になる前の段階から、
私がやっておいた事を書きたいと思います。
(盛り沢山なので、何回かにわけて書いていきます)
【遠距離介護の実家の管理で、予め考えておくべき3つのコト】
遠距離介護の実家の管理で、
予め考えておくポイントは、
①親が施設に入っている間のメンテナンス
②親の死後、実家の処分をどうするか?
③実家の家じまい
だと思います。
空き家管理について知りたいだけなのに、
急にテーマが大きくなってないか?
とお思いですか? 笑
でも、親が亡くなった後をどうするか決めておくというのは、
とても重要なのです。
大きなフレームが決まっていると、
維持管理にどれくらいお金と労力をかけるべきかが
考えやすくなります。
私の経験上、
先に
②親の死後、実家の処分をどうするか?
③実家の家じまい
をどうするか決めてから、
①親が施設に入っている間のメンテナンス
を考えるほうが効率的です。
少なくとも、
「地元にUターンして自分が住む」
という選択肢がないのであれば、
②③もいずれは遠距離介護者が直面する問題だからです。
”3つ”と書くとシンプルですが、
実はそれぞれに、
ボリュームが大きい問題です。
なぜなら、
①親が施設に入っている間のメンテナンス は、
なんといっても、遠距離介護だから!!
実家の風通しをするために帰省するわけにもいきません。
とはいえ、
最低限のメンテナンスをしておかないと、
家が住めない状態になってしまいます。
メンテナンスを誰にどうやってやってもらうかを
考えなくてはなりません。
少なくとも、帰省の度に自分が寝泊まりもしなくてはいけないし、
いずれやってくるお葬式の時に、
家を使える状態にしておく必要があるかもしれません。
②親の死後、実家の処分をどうするか? は
親本人、兄弟など、親族で話し合っておく必要があるからです。
家をどうするかという問題は、
相続問題にも絡むので、
きちんと話し合って決めていく必要があります。
③実家の家じまい は、
遠距離介護の限られた帰省時間の中で、
家じまいの作業をするのは、もの凄く大変だからです。
最終的にどうするのか?を決めておくと、
「帰省の度に少しずつ不用品を捨てていく」
などの、計画が練れます。
【親の意思を確認しておく】
考える順番は、実は
②→③→①
ではないかと、私は思います。
②の、
”親の死後の実家の処分方法”
を先に決めておくと
逆算して、現在の実家の管理をどうすればいいか考えられるからです。
それには、親がまだ判断能力があるうちに、
親の意思を確認しておくことが大事です。
私の場合は、父が認知症で判断能力がなくなるになる前に、
父の意向を予め確認しておきました。
私の父の意向は、
・家は娘である私が相続する
・施設に入って空き家になったら賃貸にする
・自分が死んだ後、いずれは売ってもよい
でした。
【親の家の価値を知っておく、地元の不動産事情を知っておく】
では、どうやって、進めていくかについてです。
遠距離介護は情報戦です。
ここでも、情報は多いほど、後がラクです。
私がまずやったのは、地元の不動産屋さんに行き、
相談をした事です。
なんせ、1200キロも離れたはるか彼方の実家。
(五島列島ー横浜)
もう20年も住んでいない地元の不動産事情なんてわかるはずもありません。
不動産屋さんに行く前に、親戚にも聞いてみました(^◇^;)
だけど、
「○○さん家は、そのまま空き家になってる」
とか、
「解体するのに200万円かかったらしい」
とか、
断片的な噂話で、信憑性にかける情報しか得られませんでした。
もっと厄介だったのは、
「親がまだ生きているうちに親の家を売ろうだなんて!」
と怒られた事。
踏まなくてもよい地雷を踏んでしましました(^◇^;)
結局は、不動産屋さんに聞くのが、一番ラクで早道でした。
実際に不動産屋さんへ相談して、
家を見てもらい、
わかったのは、
・過疎化で、地元の空き家がとても多い
・老朽化した空き家は、借り手がいない
・土地の評価額としてしか、売れない
・よほど新しくない限り、家本体は¥0の価値
でした。
不動産屋さんに、
実際に売却するの場合の目安=土地の評価額
だと教えてもらったので、
役所に行き、
固定資産税評価額を調べてみました。
なるほど!!
びっくりするほど安くて、
笑ってしまいました。
コンパクトカーを買う値段かと思いました(笑)
私の実家は築30年なので、家自体はもちろん¥0
つまり、家屋が¥0であるならば、
取り壊しにかかる経費を考えると赤字です。
できれば、赤字だけは避けたい・・・。
これを知ったおかげで、
その後の
「空き家管理ミッション」
の作戦が立てやすくなりました。
【親の介護度の変化で、対処方法も変わっていく】
もう一つ大事な事は、
介護の段階ごとに、
家のメンテナンスの考え方も変わる事です。
1 親が居宅介護を受けている介護段階
→ 親が毎日暮しやすい
ヘルパーさんがケアをしやすい
を考えたメンテナンス考える
2 施設入居した親が、外泊で家に帰れる介護段階
→ 親の外泊受け入れに対応できるようなメンテナンス
息子娘が介護帰省した時に困らない程度のメンテナンス
3 施設からの外泊が困難な介護段階
→ 親の衣類の季節の衣替えや洗濯ができる程度の、最低限のメンテナンス
家族が帰省する時以外は、完全に空き家になるので、
台風大雨地震などの災害、防犯管理、最低限のライフライン確保、
家本体の維持管理
などを視野にいれたメンテナンス
というふうに、
親の介護の段階に応じて、考えるべきメンテナンスが変わります。
【家具家電のメンテナンスも、遠距離介護では重要】
家のメンテナンスがこの記事のテーマですが、
遠距離介護となると、
家本体だけではなく、
家具家電などのメンテナンスもとても大事です。
息子娘が帰省した時に、
・洗濯機が使えない
・冷蔵庫が使えない
・冷暖房が使えない
ような状態では、
帰省の間に効率的な作業ができなくなるからです。
これらも併せて考えなくてはなりません。
遠距離介護の皆様、
親の家の維持管理、どうしていますか?
今後、続編として、
・実家を生前贈与で名義変更した話
・実家を賃貸にした話
・実家の維持にかかる費用
・親が施設に入っている間の実家のメンテナンス
などについて、順次書いていきたいと思います。
遠距離介護でも大丈夫!なんとかなりますよo(^▽^)o
「遠距離介護をもっとラクに!」
娘息子の応援団\(^o^)/
遠距離介護のケアミーツ
http://care-meets.com
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