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「ニンチ」という呼び名の差別

「あれさー、ニンチはいってるよねー!!」
という差別的なコトバが、
ここ数日、暗く重く、いつもまでも耳を離れません。

とある、サービス付き高齢者住宅の施設長が発した言葉です。

その施設長は、
さきほど見学にきたという女性の話を、
笑いながら私に話されました。

たった一人で入居相談に来られた70代の女性は、
受け答えにもしどろもどろで、
「施設を決めてから、遠くに住む娘に話すつもり」
と言って立ち去ったそうです。

「どーすんだろーねー、あの人。
娘さんに内緒で来たんだろうねー。
でも、あれ、ニンチはいってると思うよー。
自分で施設さがすのかねー。」

いったい、
どれだけ沢山の介護者が、
認知症のことを、「ニンチ」と呼んでいるのでしょう?

「ニンチはいってる」

介護業界にいると、よく耳にするコトバです。

日常化しすぎて、あたりまえになっている現状が哀しいです。
そこに、差別的な要素はありませんか?

自分の大切な人が、認知症を患う悲しみを知っていますか?

その大切な人が、不安に怯えて傷つく姿を知っていますか?

そばにいてもどうすることもできない家族の苦しみを知っていますか?

なぜ、認知症だけが、
これほど差別的にあつかわれなければならないのでしょうか。

しかも、介護のプロから・・・・・。

この寒空の中、
たったひとりで自分が入居する施設を探しにきたという、
その女性のことを思うと、
胸が苦しくなります。

どれだけ不安な気持ちで、今日もこの街を歩いているのでしょう。

”どうか、優しいスタッフのいる施設に巡り会えますように”
と願わずにはいられません。

認知症の方が受ける不利益をなくしたい
認知症を好きな看護・介護職を増やしたい
として、
介護職看護職向けのセミナーで啓蒙活動をしていらっる、
ナースケアマネの市村幸美さん。
その活動に、改めてエールを送りたいと思いました。

心のありようというのは、教育の難しいものですが、
少しずつ、広がるといいなぁと思います。

不用意に発する「ニンチ」というコトバに、
差別的要素を感じて、
傷ついているかたもいるのです。

私も、きちんと向き合っていこうと思います。

あぁ、吐き出したらスッキリしました!

さてさて、投稿がものすごく久しぶりになってしまいました。
只今、
生前贈与(相続時精算課税)の確定申告書類を作成している真っ最中です(o^^o)
確定申告期限まであと4日!

手続きの詳細については改めてご報告しますね。

Chie

遠距離介護でも大丈夫!なんとかなりますよ(o^^o)

遠距離介護のケアミーツ

 

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ちえさん
遠距離介護のケアミーツ代表