回想録

【遠距離介護】一ヶ月お風呂に入らない父の対応

父は、認知症になり、

いつの間にか
お風呂に入るのを嫌がるようになった。

最初は、『面倒くさい』という理由から。

そして、
そのうち、
「汚れてないからお風呂に入らなくていい」
と頑固に拒むようになった。

訪問のヘルパーさんが
毎回お風呂を沸かしてくれて、
入浴の準備をしてくれても、
「後で入る」と言って
結局入らなかったり、
なんども促すと逆ギレしてみたり。

 

もともとの性格が、
気まぐれだし、
短気だし、
おまけに頑固で
あまのじゅく。

 

そんな面倒くさいキャラの上に
認知症になってしまったので、
ほとほと対応に困ってしまった・・・。

群れに所属することも極端に嫌うので、
デイサービスにも行かず、
デイのお風呂なんて、入ろうはずもない。

そうして、

お風呂に入らないまま、
季節はめぐり、
当然、夏はやってくる。

 

夏になると、
明らかに父から匂ってくる。

 

さて、どうするか・・・・・。

 

ヘルバーさんと一緒に悩んでしまう・・・。
なんとかせねば。

入浴剤(湯の花)を
東京から送り、
電話で語りかけてみた。

 

『前に旅行した、草津温泉の湯の花だよー。
湯の花入りのお風呂は、
きっと気持ちいいと思うよー
温泉みたいになるよーo(^▽^)o』

 

この作戦には、
あっさりのってくれた!

そういえば、
父は、意外と単純だ。
シメシメ。作戦成功。

そうやって、
週に1度程度は
お風呂に入るようになった。

・・・が、
ヘルパーさんに対して、
「いいお湯だから、一緒にお風呂に入ろう!」
としつこく誘うようになった・・・・。
ヘルバーさんに申し訳なくなった。

これは・・・・
明らかに、
ヘルパーさんへのセクハラだ・・・・。
認知症とはいえ、
セクハラをはたくとは
なんたるエロジジイ!!

父のセクハラ事件は、
他にも盛りだくさん。
(それはまた、次の機会に書くことにします)

 

そして、
私にこう言い放つのです。

 

「ちえこぉ。
ヨゴレで死んだ年寄りはおらんとぞー
(いないんだぞー)
あの家の爺さんは汚れで死んだってさー、
とか、
きいたことなかやろがー
(きいたことないだろ?)。
ヘッヘッヘッ」

と勝ち誇って笑いながら・・・。

 

まぁ、たしかにそうだな。
死因がヨゴレとは・・・聞いたことがない。

と、
ついつい、
私も、
笑ってしまう。

ハァ・・・・(ーー;)

笑っている場合ではない!
負けてられない!
私も父の娘だ!
「お父さんがぁ、
ヨゴレで死んだ日本で最初のジーサンになるかもよー! 」
と対抗。

これじゃあ、
父娘、どちらもアホだ。

そして・・・・
なにごとにも飽きっぽい父の事だ。

予想通り、
湯の花作戦にも
早々に飽きた父は、

またお風呂に入らなくなった。

 

そして、
ウキウキと楽しそうに
プールに通うようになった。

信じがたいことに、
いつの間にか新しい水着まで買い込んで!

でも、
突然
なぜプールなのか????

続きは、また次回書く事にします。

ABOUT ME
ちえさん
遠距離介護のケアミーツ代表