昨日の投稿の後編です(^◇^;)
ちなみに、
前編はコチラ↓
遠距離介護の実家が汚い!汲み取り式トイレで巨大なハエ31匹と遭遇した話①前編
後編はコチラ↓
その日は、
いつものように、
最終便の飛行機で羽田をたち、
深夜24時に出航する、
夜行フェリーに乗船した。
早朝6時に、島に辿り着く。
実家の玄関を開けて荷物を置き、
トイレを開けて、
その惨状を目にした私は、
そのまま
思わずドアをバタンを閉めてしまった。
あまりに大量のハエに度肝を抜かれたからだ。
あんなに大量のハエは初めて見た!
数だけで比較すると、
旅行で行ったアマゾン川の方が多かったのかもしれないけれど、
なんせ、
トイレという狭い空間に存在する
ハエの密度を考えると、
これは、かなりの衝撃だった。
それに、飛び回る羽音が凄い!!
騒音レベルは何デシベルなんだろう??(´Д` )
しばらく呆然。
でも、なんとかしなくてはならない!!
しかも、
”早急に”
なんとかしなくてはならない!!
なぜなら、
トイレを我慢してフェリーを降りてしまったので、
この状況でも、
悠長に怯えている時間的余裕がなかったからだ。
一瞬、
近所の病院まで走っていって、
トイレを借りようかという考えも
よぎったけれど、
時計は、早朝の6時。
ダメだ。
目の前のハエと闘うしかない。
そうして、
意を決すると、
もの凄い勢いでアースジェットを探し出し、
息を止めて、細く開けたドアから、
ながーく噴射。
ドアをしてめて、
新鮮な息を吸い、また息を止めて
さらに、
ながーく噴射。
しばらく待って、
トイレのドアをあけると、
飛び回るハエの数は、2匹ほどになっていた。
「よし、これくらいなら、なんとか大丈夫かも」
と、
勇気を振り絞り、
用を足した。
もちろん、
スリッパの中にハエが潜んでいないか?
とか、
足元のハエを踏みつぶさないように、
トイレットペーパーで、死骸をわきによける
という作業をした上で。
我ながら、案外冷静な自分に感心。
トイレから出てくると、
それはもう、
かなりの疲労感と脱力感だった_| ̄|○
東京の自宅を出てから、
飛行機とフェリーを乗り次ぐこと、11時間。
やっと辿り着いた実家で、
こんな目にあうとは、、
>_<
玄関脇には、
持ってきた旅行カバンが転がったまんまだ。
それから、
私が、何をしたのか?
今思い出しても、笑ってしまうのだけれど、
トイレの床に落ちたハエを
数え始めたのだ。
あまりの惨状に、
私の中の、妙にたくましい冒険心と
ナゾの探究心と、
ムダなユーモア心が揺さぶられ、
『こんな悲惨な場面で滅多にないよね!!』
っていう状況を、
現実の数値として確認したくなった。
(まさか、その約10年後に、
ブログに綴ることになるなんて、想像もしなかったですが。。。。)
そもそも、
汲み取り式トイレ(いわゆるボットントイレ)
じゃないと、
こんな状況はありえなわけだし。
(しかも、当時は和式トイレだった。)
そんなこんなで、
割り箸を使って、一匹ずつトイレの穴に落としていき、
31匹のハエを確認完了!!
トイレの穴の中(汲み取り式ですからね)
に転落していったハエさんもいたであろうし、
窓枠の溝の中で息絶えているハエさんもいる。
最初に生きていたハエが
50匹を超えるていたのは確実だろう。
このハエ事件があった事で、
実家の”汚宅”ぶりに関して
さすがの私も、
限界を思い知った。
この惨状は、
”オーケー、大丈夫!”
の許容値をはるかに超えている。
しかも、
大量のハエが、ご近所さんを襲うようになったら、
迷惑をかけてしまう。。。
父がどんなに拒否しても、
ヘルパーさんに来てもらおう!!
と固く決意した。
ふらふらになりながら、
興奮してうわずった声で、父に訴えると、
涼しい顔で、
『そうだっけ?
そんなにハエがいたっけ?
ウチはまだ綺麗なほうたい(綺麗なほうだよ)
他の家なんて、もっとキタなかさー(キタないさー)』
と、いつものように、
ケタケタ笑っている。
『そんなわけないでしょうがーっ!!!!』
キーッって感じで父に挑む。
なんとしても、
もう、引き下がるわけにはいかない!!!
ここから先は、チカラ技だ!
この足で、ケアマネさんに会いに行こう!!
帰省している間に、カタをつけなければ!!
かくして、
ヘルパーさんが来てくれることになり、
”汚宅事情”
は、いっきに改善した。
それ以来、
実家でハエの大群に怯えることもなくなった。
さて、
話は現在に戻り、
一昨日の話。
私は、
現在入院中の義母の件で
夫の実家を訪問。
ケアマネさんと面談をしていた。
義父は81歳で現在独居中。
(介護保険利用なしの自立生活)
その義父の家には、
猛暑の中に放置されたお惣菜をエサに、
コバエが繁殖中。
義理姉がたびたびお掃除に行き、
生ゴミも捨ててくれるのだけれど、
どうやってもコバエの姿が消えない。
訪問するたびに、
”コバエがホイホイ”
が、
キッチンに一つ、二つ、と増えていく。
今回は、”粘着テープ式のハエ取り紙”
が新登場し、
キッチンの棚からぶら下がっている。
義姉は、コバエが恐怖らしく、
”完全撲滅”
を目指して奮闘中だ。
でも、
そうやって地道に捕獲しても、
新たなコバエが次から次に、元気に生まれてくるらしい。
徒労感だけが増す。
”食べ物は冷蔵庫にいれてね”
とお願いしても、
義父はまったくどこ吹く風だ。
戦中を生き抜いてきた高齢者にとって、
ハエごときは害虫ではないのかも知れない>_<
高齢者あるある話。。。。。
ケアマネさんとの面談中にも、
コバエが飛び回り、
書類にとまったり、テーブルを歩いたりする。
資料の端から端までゆっくり歩くコバエを見ながら、
私は、コバエって、こうやって歩くんだなぁ・・・・と見入ってしまった。
お出しした、冷茶のコップにも止まるので、
猛暑の中、
汗だくで訪問してきたケアマネさんも、
ついに一口も飲まなかった。
かえって気を使わせてしまい、本当に申し訳ない・・・。
(次回はペットボトル飲料を用意しよう・・。)
で、
私はというと、
実家で遭遇した巨大ハエの経験があるので、
コバエごときでは、ひるまない。
大きさも比較にならないほど小さいので、
なおさらだ。
なんせ、”コバエ”なんだから。
スルー力も鈍感力も、
実家の経験で、かなりなレベルまで鍛えてある。
不衛生に伴う、食中毒や健康への心配も
もちろんしないわけではない。
だからと言って、
コバエ対策のために、
片道50㎞を毎日訪問するわけにもいかない。
健康に害を及ぼすレベルならともかく、
この程度のコバエなら、
「オーケー、大丈夫!」と
思えている。
遠距離介護者にとって、
夏が来るたびに、
”熱中症”と”食中毒”
は非常に頭が痛い問題だけれど、
頑固な高齢者の行動を変えるのは難しい。
”頑固でも受け入れてくれる方法”
を探すしかない。
いつも、
トライアンドエラー
の繰り返し。
遠距離である以上、頻繁に様子を見に行くこともできない。
その時その時で、自分にできることをやり、
たとえ、100%じゃなくても、
自分に、
「オーケー、大丈夫」
と言ってやり、
本当の限界値が来たと思った時は、
親がどんなに拒んでいても、
介護の手を借りる。
それで、いいのだと、私は思う。
子世帯家族が、
介護に悩みすぎて疲弊してしまうのは、
なんとしても避けたい。
さて、明日も夫の実家を訪問する予定だ。
義姉の恐怖を少しでも慰めたいので、
コバエ取りアイテムの新商品を物色中だ。
梅雨明けもまだしてなくて、
夏はこれから始まるのだけど、
はやくも、
熱中症の心配がなく、ハエが少なくなる秋が待ち遠しい・・・。
みなさんは、どうやって、
実家の
”汚宅対策”
していますか?