高齢者施設に入居した親の服。名前は刺繍でつけてましたo(^▽^)o

刺繍糸
刺繍糸

老親が高齢者施設に入居すると、
「持ちものには全て名前をつけてください。」
と言われます。

衣服にも全て名前をつける事が多いです。
洗濯の際に、他の入居者のものと区別がつくようにです。

今日は、その名前つけのお話です。

 

【油性マジックで書くか、お名前タグをつかうか】

 

服に名前をつけるといえば、
普通は、
油性マジックで直接書くことが多いのではないでしょうか?

または、

名前を書いたタグを服に縫い付けたり、
タグをアイロンで接着したり。

どちらも、
あっという間にできて、
便利で、簡単です。

それなのに、

遠距離介護真っ最中だった時、
私がどうしていたかというと、

両親の衣服には、刺繍糸で名前を縫っていました。
便利なものが溢れる世の中で、
非常にローテクです。

父が天国に旅立ってから早2年。
刺繍糸を手にとることもなくなっていました。

 

義母が施設に入所したので、
久しぶりに義母の服に刺繍糸で名前を縫いつけてみました。

こんな感じです。

↓  ↓  ↓  ↓

 

みるからにヘタクソ(笑)

でも、ヘタクソで良いのです。

 

【遠距離介護 刺繍で名前をつけるワケとは?】

 

私が刺繍で名前をつけるようになったのは、叔母の影響です。

毎年必ず、
両親のパジャマを送ってくれる叔母がいて、

どういうわけか、
叔母が送ってくれるパジャマには、
刺繍で名前が縫い付けてありました。

これがまた、見事にヘタクソ。

なんでまた、
こんなにヘタクソな刺繍をわざわざ縫い付けてくれるのだろう?

謎だらけでした。

その時は気になるけど、聞きそびれてしまう。
そして、そのうち、忘れてしまう。
その繰り返し。

ある年、

「おばちゃん、あのさー…なんで刺繍なの?」
と聞いてみると、

「刺繍の方が、愛情があってよかろうもん。
こげんして名前ば縫っとけば、
”このおばあちゃんは家族に大事にされとるねーっ”
て職員さん思われて、
そしたら、
職員さんにも大事にしてもらえるとばい。」

と、全く予期していなかった答えが返ってきました。

えぇーっ!!

まさか、
あのドヘタな刺繍にそんな企みが隠されていたとは!!!

ついでに、
「あんたも刺繍にしなさい」
とすすめられました。

しかも、

出来栄えは、ヘタクソでいいんだそうです。

いや、
むしろ、ヘタクソのほうが、
味があっていいんだそうです。

ヘタクソな方が、
一生懸命さが滲みでて、
それがさらなる効果を生むんだとか。

あのドヘタな刺繍の中に、
それほどの効果を期待するとは、

叔母もなかなかのツワモノです。

それにしても、、、、

なるほど…。

そーなのか。
ヘタクソでいいのか。

それなら、チョット、やってみるか。

そんな風にして、
親の服に刺繍で名前をつける習慣がスタートしました。

(冒頭の写真は、長年使っている刺繍セットです)

 

【刺繍がもたらす幸せな時間】

 

刺繍は、実際にやってみると、あんがい簡単です。

もちろん、
文字はカタカナです。

理由は直線で縫えるから。

しかも、
「ヘタクソでよい。むしろヘタクソなほうが良い」

と言われているので、
堂々とドヘタに縫えます。

だんだん調子にのってきた私は、
帰省のたびに、
あれもこれも刺繍で名前をつけるようになり、

ついには、
母のパンツや靴下にまで刺繍してしまう始末。

(パンツや肌着はさすがにマジックのほうがいいです)

グループホームのスタッフさんには、
「ちえ子さん、靴下にも刺繍しっちゃったの??」
と笑われてました。

でも、刺繍にはまってしまった本当の理由は、
母が嬉しそうに笑ってくれる事でした。

私は、
帰省すると、
可能な限り長い時間を
グループホームの母のそばで過ごしていました。

朝から晩まで、日がないちにち、
グループホームにいる事もありました。

そんな時、
東京から買ってきた、
真新しい母の服を取り出して、
母のそばで、名前を刺繍していきます。

「お母さん、これ、どう? うまく名前が縫えてる?」
と聞くと
「上手ねぇ」
と笑ってくれたりします。

色とりどりの刺繍糸の中から、
「お母さん、何色にしようか?」と
一緒に刺繍糸の色を選ぶことも、
楽しい時間でした。

黄色い服には、緑色の糸を。
ピンクの服には、青色の糸を。

そうやって過ごす、静かで幸せなひと時。

母の認知症がすすみ、
だんだんと言葉も忘れ、

「うん」と「ハイ」くらいしか言えなくなってからも、

母のそばで刺繍するゆったりとした時間は、
私にとって、
穏やかで幸せな時間だったのです。

 

やがて父も認知症になり、

時には、
病院でウトウト眠る父のそばで、
チクチクと名前を縫いつけている事もありました。

17年の間に、一体何回名前を縫い付けたのだろうか?

と懐かしく思い出します。

 

【刺繍はエコ。実は効率的?】

 

刺繍のいいところは、
一度縫い付けると、メンテナンスがいらないところです。

マジックだと洗濯のたびに薄くなって見えなくなったりしますが、
刺繍だと消える事がありません。

しかも、色とりどりの糸で、
目立つ場所に名前を縫い付けているのは
施設の中で我が家だけです。

名前が判別できるかどうかの前に、
刺繍糸でその服がだれのものかわかります。

他の入所者の衣類と間違う心配もありません。

コンパクトに持ち運べて、
しかも格安。
100円ショップで買った刺繍糸のセットで、
何年も使えます。

父の最後の入院のとき、
病院で靴を履かせてくれた看護師さんが、
刺繍を発見して、

「靴に名前を縫い付けたのぉ?」
と笑い、
父もつられて笑った事。
それも、
懐かしい思い出です。

 

【遠距離介護だから?離れてくらす場所から無事を願う】

アホじゃないか?
と思われるかもしれませんが、

両親が無事でいますようにと、
願いを込めて縫い付けてました。

戦時中じゃあるまいし、
と、
自分でも笑ってしまいます。

たかが名前付け、
されど名前つけ。

みなさんは、どんな風に親の服に名前をつけていますか?

 

もし希望者がいたら
私がヘタクソな刺繍を縫い付けにに行きますよ(笑)

横浜地区限定ですが(笑)

 

 

遠距離介護のケアミーツ Chie
http://care-meets.com

 

遠距離介護でも大丈夫!なんとかなりますよ!o(^▽^)o

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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